ツバメの巣ドリンクに使われるのは、アナツバメの巣です。
▼ アナツバメについて
アマツバメ目アマツバメ科アナツバメ属の鳥の総称。
洞窟のなかに集団で営巣することからアナツバメと呼ばれます。
東シナ海、南シナ海からインド洋に及ぶ広範囲な南洋諸島の島に生息します。
アナツバメ属には20種に及ぶアナツバメがいるのです。
このうち数種が中国料理で「ツバメの巣」として供されます。
和名は「シロハラアナツバメ」及び「ジャワアナツバメ」などです。
▼ アナツバメの巣とは
通常の燕は泥や枝で巣をつくるが、
アナツバメは泥をまったく使わずに唾液で巣をつくるのです。
とくに数種のアナツバメは粘性の高いのり状の唾液を繁殖期に大量に分泌して、
唾液だけで営巣を行う。アナツバメの唾液は固まると半透明の白色ゼリーとなります。
このうち白色で純度の高いものが貴重であり、高値で取引されているのです。
アナツバメは、インドネシアやタイなどの絶海の小島にある大小の洞窟に巣を作ります。
アナツバメは明け方にいっせいに巣から飛び立ち、一日中昆虫などの餌をさがして、
夕暮れには巣へ戻ってきます。
巣は石灰岩などの絶壁につくられ、大きな洞窟は天井まで50メートル以上もあり、
巣の採取は困難を極めます。
採取人は、真っ暗な洞窟内でヘッドライトやカンテラのような明かりだけを頼りに、
一本のロープや竹で作られた簡単なはしごなどで洞窟内を登り降りし、
竹さおの先に鉄製のヘラをつけた特殊な道具でアナツバメの巣を剥ぎ取ります。
視界は狭く、転落の危険もある難作業。
まさに命がけでアナツバメの巣は採取されているのです。
採取できる数も少なく、採取する作業自体も至難の連続。それゆえに、
アナツバメの巣はたいへん貴重なのです。
中国語では燕巣、燕窩(エンカまたはイエンウォ)、
英語ではBird's Nest(バーズネスト)と呼ばれています。